発刊に当たって

     窪山邦彦氏   NPO法人遠賀川流域住民の会 理事長

私が遠賀川に積極的に関わるようになって18年になります。

そのきっかけは飯塚市で21世紀の飯塚を考える学園都市シンポジウムで近畿大学九州工学部の曽根靖史教授が市民みんなで遠賀川の清掃をしましょうよと提言され、市民有志が集い「 I love 遠賀川」と銘打って河川の清掃を行いました。

この事業に参加し今日まで関わっております。

毎年10月の第二日曜日に実施しており、この運動が遠賀川流域に少しずつ広がり、平成5年12月に流域で同じように活動している団体が一同に集まり情報交流と報告会を行いました。

その後、この輪を流域全体に広めようと平成7年9月に「 I love 遠賀川流域住民交流会」を田川市で開催、以後毎年流域の各地域が当番となり開催しています。

その活動の中で、一地域だけでの活動では遠賀川の河川環境はよくならないし、広域的に連携を取りながら情報交流や事業連携が必要と気づきました。

それがきっかけとなり流域 ネットワーク連携をしようと「遠賀川流域住民の会」を結成、平成15年に NPO 法人を取得しました。

このような活動の中で小中学校や地域のいろんな団体から河川環境や川づくりついて講演依頼があります。

その時の質問に「むかし遠賀川は真っ黒だった」なぜ黒かったのか。

日本の近代化に筑豊の石炭が大いに貢献した。なぜなのか。桂川町の王塚古墳はいつ誰が作ったのか。

直方市には江戸時代にお城があった。どうしてこの地域は石炭が取れたのか、等々いろんな質問が出ます。

私たち自身が子どもたちに正確に教えることが出来ない。
要は知らないのです。
そこで。私たちは子供達に正確にこの流域の歴史や文化を知ってもらいたいと『もっと知りたい遠賀川』と題し、本を作ることを計画しました。

執筆者の先生探しにはとても苦労しました。また、お忙しい先生方で打ち合わせのスケジュール調整にも時間が掛かりました。

まして費用もなく。

しかし、本当に大変だったのは、監修をお願いした、西谷正先生、原始・古代を担当の嶋田光一先生、中世を担当の惠良宏先生、近世を担当の小川賢先生、近・現代を担当の長弘雄次先生、遠賀川の移り変わりを担当の竹下真治遠賀川河川事務所調査課長、長い間本当にご苦労様でした。

ありがとうございます。

お蔭様で遠賀川流域の子供たちもちろん大人もこの本に接し一読いただければ、遠賀川流域で生活している私たちは「遠賀川」は古代より今日までどのように関わったのか、また、この地域で果たした役割と活用されたかが、おわかりいただけると思います。

故郷のすばらしさ、ここで生まれてよかったと元気と勇気を出して欲しいものです。

遠賀川は今も流域32の市町村67万人及び北九州市民60万人の「命の水」であることを知っていただき、遠賀川の河川環境・水質保全・産業廃棄物・ゴミの不法投棄・その他色々の問題や課題を抱えています。

流域で生活している私達の命の水であることを再認識いただき、次の世代に今よりももっとすばらしい遠賀川にしましょう。